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永遠の夢に向かってセロリ突き刺さるブラッディ・メアリー

 

セロリ突き刺さるブラッディ・メアリー

セロリ突き刺さるブラッディ・メアリー














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ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD


































セロリ突き刺さるブラッディ・メアリー

トマトジュースとウォッカのカクテル、ブラディ・メアリー。アメリカでは食前酒として、あるいは二日酔いの朝の迎え酒としてよく飲まれるカクテルだ。食前酒を飲む習慣のない日本人には、あまり馴染みのない飲み物かもしれない。たまにホテルのバーやなんかでちょっとした待ち時間をつぶさなくてはならないとき、空腹に飲んでも酔いすぎないものを…と思って頼んでみたりすると、出てくるのはロンググラスのスタイリッシュなグラスにカットレモンが添えられた、上品なカクテル。トマトとレモンの爽やかな味わいを、品よく楚々(そそ)といただくものだと思っていた。クエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でブラッド・ピットが飲むのは、そんなイメージとは真逆の、カジュアルで素朴なブラディ・メアリーだった。ドロッとした、まさに血のように赤い液体に、大きなセロリがどーんと突き刺さっているのだ。映画の冒頭、レオナルド・ディカプリオ扮する俳優リック・ダルトンが、映画プロデューサーを演じるアル・パチーノと待ち合わせをする場面。スタントマン、クリフ・ブース役のブラッド・ピットは、Tシャツにデニムジャケットという普段着の装いで、カウンターに肘(ひじ)をつき、セロリで無造作(むぞうさ)にかき混ぜたりしながらブラディ・メアリーを飲んでいる。途中でその真っ赤な液体に浸(ひた)ったセロリを、豪快にかじりもする。その姿が、粗野(そや)なのにそれでいてなんともキュートなのである。タバスコと胡椒(コショウ)の効いたトマトジュースにセロリ…なるほど。ガスパチョみたいで美味しそう。普段着の日常に気負いなく飲めるブラディ・メアリーには、グラスにどーんっと突き刺さったセロリが必要なのかもしれない。ちなみに映画の中盤でも、この飲み物が再度登場する。クリフ・ブース(ブラッド・ピット)が殺したと噂われている元妻(レベッカ・ゲイハート)との回想シーン。水着でデッキに横たわる彼女の手には、セロリが刺さったブラディ・メアリーが。二人は言い争いをしていて、「このあと彼女を船から突き落としちゃったのかも…?」と思わせる、あまり後味のよくないシーンだが、仲の良かったときには二人して好きだった飲み物だったのかなと、なにか意味深なメッセージを想像してしまう。たった2シーンで出てくる、ちょっとした小道具に過ぎないのに。そのくらいにインパクトのある、ブラディ・メアリーだったのだ。













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