永遠の夢に向かって ジャングルを越えて
ジャングルを越えて
ジャングルを越えて
CCR - Run Through The Jungle
No.328 C.C.R./ジャングルを越えて (1970)
CCRからどの曲を選ぶか、名曲が多すぎてホントに迷うけれども、ちょっと毛色の変わった、CCRにしてはややヘヴィな感じもするこの曲を選んでみたい。初めて聴いたときから、地味だけどやけに印象の強い曲で、今でもちょっと特別に好きな曲だ。不穏なグルーヴと怒りに震えるようなヴォーカルが、異国の地のジャングルを進んでいくような、時代背景からはベトナム戦争を想起させる曲だ。この曲を書いたジョン・フォガティはCCR結成直前に2年間兵役に就いていた。実際にジャングルを這いまわったわけではないにしても、恐怖や不条理などのリアルな心情が込められているに違いない。安直な反戦歌などは決して書かないジョン・フォガティだが、「フーチュネイト・サン」では、金持ちの息子は兵役を逃れることができて、貧乏人の子供だけが戦地へ送られることを批判している。ジョン・フォガティの意に反して(なぜか彼には著作権がない)、後年「フーチュネイト・サン」はラングラーのジーンズのCMで、アメリカの愛国心の象徴のような使われかたをした。ジョンは「あの曲とジーンズにいったいなんの関係があるのかまったくわからない」と憤りを隠さなかったそうだ。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(Creedence Clearwater Revival, 略称CCR)は、アメリカのロックバンドである。カリフォルニア州サンフランシスコ出身であるが、ウエスト・コーストの感ない音楽性はアメリカ南部のサザン・ロックの先駆的存在とも、またはスワンプロックの元祖ともいえる存在であった。4年間余りという短い活動期間でありながらも人気と実績を残して解散、1993年にロックの殿堂入りした。「ローリング・ストーンの選んだ歴史上最も偉大な100組のバンド」第82位。
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