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永遠の夢に向かってモダン・ホラー(modern horror)・・・・・

 

モダン・ホラー(modern horror)・・・・・

モダン・ホラー(modern horror)・・・・・















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MODERN HORROR 2017





























モダン・ホラー(modern horror)・・・・・

小説や映画のジャンルの一つ。現代社会の闇や他者の不条理に由来する恐怖を描いたものを指す。米国の小説家アイラ・レビンによる「ローズマリーの赤ちゃん」や、1970年代に米国の小説家スティーブン・キングが発表した一連の作品に代表される。

『モダンホラー』という言葉は、どうやら英米ではあまり使われなくなってきているらしい。たとえば英語版ウィキペディア(Wikipedia)には、そもそも「モダンホラー」(modern horror)という項目が存在しない。書籍の題名や宣伝文句にも、最近はほとんど使われていない。かつてのブームを差す意味ではまだ使われているけれど、今現在のホラーは単に「ホラー」で、わざわざ「モダンホラー」といわなくなってきた。ジャンルを差す言葉としては、もはや死語になりつつあるのではないか。「モダンホラー」という言葉は、そもそもが「新しいよ」と売り出すためだけに作られたような言葉で、実態ははっきりしない。スティーヴン・キングが『キャリー』(1974)でメジャーデビューしてからもう40年以上経つのだから、それを一括りにジャンルとして語るのも難しかろう。単に「ホラー」でよいではないか、となっても何の不思議もないわけだ。「モダンホラー」というのは実態が曖昧ではっきりしない言葉である。漠然と、「現代のホラー」というだけのことだというのが、ほんとうのところだろう。ただ、その使われ方を見ていると、一つの指標となり得るのはやはりスティーヴン・キングの存在で、彼がデビューして以降のホラーを指しているケースがもっとも多いようだ。一方で、キングが直接的に影響を受けているようなホラーも考慮する場合もあって、リチャード・マシスンやらロバート・ブロックやらの1950年代あたりのホラーを含んで指す場合もある。第二次大戦前にまで遡ることは、さすがにないだろう。こうした期間の区切り方に関しては、いくら議論をしてみたところで、厳密な結論なんて得られはしないだろう。そこで視点を変えてみて、万人が認めるであろうスティーヴン・キングの登場によるモダンホラー・ブーム、これがいかにして起こったかを考えてみてはどうか。第二次大戦後から1950年代にかけては、『ウィアード・テイルズ』に代表されるホラー系パルプマガジンが姿を消していったり、古典怪奇小説を支えていた作家世代がほぼリタイアしていく時期に当たる。一方で、SFはこのころ、万人向けのジャンル・フィクションとして著しく発展していっている。同時期の映画作品を見ても、戦前はゴシック風ホラーで一世を風靡したユニバーサル・プロがSF系の映画に鞍替えしていったり、ホラーがSFに取って代わられているという印象は強い。小説でも同様の傾向があったのではないだろうか。映画に関してこの状況が変わり出すのは1950年代後半以降で、イギリスのハマー・プロとアメリカのAIPのホラー路線が成功し、ゴシック風ホラー映画を再興するような動きが起きていく。さらに、パルプ・マガジンに替わって大衆小説提供の主役となったペーパーバック出版では、後に30年も続く人気アンソロジー・シリーズ"The Pan Book of Horror Stories"が1959年に始まっている。アーカム・ハウスがマニア向けのハードカバー版で発掘してきたラヴクラフトの諸作が、各社のペーパーバック版で普及し始めるのも、このころである。先述の1950年代後半の「ホップ」の時期には、ホラーならではの超自然の恐怖の魅力を再発見する気運が出始めていたと見て、間違いないだろう。「ステップ」時期の1960年代後半には、アイラ・レヴィン『ローズマリーの赤ちゃん』の出版(1967年3月)と、映画化(1968年6月)があった。この大ヒットの影響は非常に大きく、まったく関係ないようなホラー・ペーパーバックの惹句に『ローズマリーの赤ちゃん』が引き合いに出されているものも、よく見掛ける。〈キティ・テルフェア・ゴシック・シリーズ〉のような、旧来のオカルト探偵物とは一線を画すキャラクター小説がホラー・ジャンルに次々と現れるようになったのも、このころからだ。また、女性向けのロマンス小説が巨大なジャンルに成長し、その中には合理的な決着に止まらず超自然の領域に踏み出すものも増えてきていた。「ジャンプ」時期の1970年代前半には、ウィリアム・ピーター・ブラッディ『エクソシスト』の出版(1971年5月)と、映画化(1973年12月)があった。新作ホラー長篇の出版はすさまじい勢いで増加しており、キングの『キャリー』が発表された1974年には実に89冊と、1946-1960年の15年間の74冊を上回る数がわずか1年間で出ている。出版点数の増加に伴い、作品の様式もいっそう多様さを増している。超自然系ロマンス小説では、モダンホラー・ブーム沈静化以降に伸張したパラノーマル・ロマンスに先駆けて人外の存在との恋愛を描いた作品すら、すでに見受けられるほどだ(たとえば、Louisa Bronte"Lord Satan",1972)等)。キング以降のモダンホラーに直接つながっていく作品様式は、キングの登場までにはほぼ確立されていたと見て、差し支えないように思う。キングの登場が、モダンホラーをより大きなものに押し広げたことは間違いないのだが、彼もまた、それ以前からのホラー・ジャンルのより大きなうねりに支えられていたと考えるべきだろう。ところが、こうしたキング登場以前のモダンホラーの動向は、日本ではこれまでほとんどまともに紹介も研究もされてこなかった。キング以前のモダンホラー長篇のうち日本で翻訳出版されたものは50数冊ほどで、全体の1割弱といったところだろうか。選ばれている作家・作品に片寄りもあって、全貌を窺い知ることなどとてもできない。しかし、だからといって単純に日本のホラー翻訳者や研究家を責めたりするのは、筋違いだろう。なぜなら、英米本国でもキング登場以前のモダンホラーについては、まだ充分に評価が定まっていないからだ。急激に量が増えただけに玉石混淆なせいもあるが、あちらのホラー小説史研究でも言及される作品はごく限られており、多くの作品はリプリントもされず忘れ去られた状況にある。だが、こうした状況に近年、変化の兆しが見えてきている。若いころにこうした作品を読んできたファンたちが埋もれた作品を発掘紹介する個人サイトを立ち上げたり、英国ホラーを中心にファン同士が語り合うフォーラムサイト"Vault Of Evil: Brit Horror Pulp Plus!"が生まれたりして、徐々に情報がネット上に集積・流通され始めている。さらには、以前にこのブログでも紹介したヴァランコート・ブックスやランブルハウスのように、埋もれたホラーの復刻出版に乗り出す小出版社も複数現れている。













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