永遠の夢に向かってチェンバース・ブラザーズ

 

チェンバース・ブラザーズ

チェンバース・ブラザーズ















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The Chambers Brothers - Time Has Come Today
































混沌とした時代そのままのサイケデリックソウル

ディープサウス、ミシシッピ州出身で、ゴスペルをルーツに持つ兄弟を中心にしたグループなのに、あまり黒さを感じない不思議なチェンバース・ブラザーズ。しかし、この不思議な感覚こそ、彼らの最大の魅力でもある。拠点をロサンゼルスに移し、フォークのアーティスト達と活動を共にするようになったことがサウンドに大きな影響を与えるようになったのだろうか…。しかし、ボブ・ディランのように、60年代にはフォークがエレキ化していくにつれ、チェンバース・ブラザーズの音もロック化していく。こうした状況下で発表されたのが、このアルバム“Time Has Come Today”だ。インプレッションズの“People Get Ready”やウィルソン・ピケットの“In the Midnight Hour”のカバーもあり、ヴォーカルはさすがにゴスペル・フィーリングが溢れているが、サウンドはやはりロック、特にサイケデリックの影響が強く出ている。彼らの代表曲でもあるタイトル曲は、非常にポップさを保ちながら、11分にも及ぶ曲であり、途中からは完全にサイケデリックな世界に突入する。シングルカットされ、大ヒットもしているが、シングル版はLP版を大幅に編集したもので、印象はかなり違う。黒い人達の間ではグループ・サウンズは無かったのか。ビートルズみたいな。ってのが素朴な疑問でありました。あの60’sのブリティッシュ・インベージョンに対抗するブラック勢と言えばモータウン、アトランティック・ソウル、そして英国勢が憧れたブルース人の数々ってのがイメージで。ブラック・コミュニティにどっぷりの音楽ばかり。結び付き強固だったと思われるんで不思議では無いとは思いますが、あの凄い新しいロックの嵐、若い衆が燃えていたとしてもおかしくはありませぬ。でジミ・ヘンドリックス、ラブ、スライ・ストーンとゆう新世代がいる訳ですけど、ジミさんラブのアーサーさんは突然変異の感が強くスライ氏になるともう少しあとってことで正にビートルズ同世代は・・・おりました。このチェンバー・ブラザースです。ミシシッピ州出身、ジャケに写ってる黒い人4人は実の兄弟ちゅう正にブラザース、子供の頃から教会で歌ってのキャリア開始ってのは特異なものでは無いと思いますが60’s半ば以後に彼らがライブ主戦場としたのがロック・ライブハウス。あのサンフランシスコのフィルモアとかで名を派してサイケデリック・ムーブメントの勃興空気をたっぷり吸って大爆発。3枚目のこの盤でブレーク、9.に収録されている「時は熟した今来たり」ってタイトル通り全米チャート最高位4位、シングルは11位と大成功です。燃えます。そして面白いぞーこのアルバム。いきなしアニマルズのエリック・バードンはんがいつのまにか黒いモノホンさんに変わってしもうたみたいな1.から始まって、ロッド・スチュワートのカバーで有名なカーティス・メイフィールド作2.ピープル・ゲット・レディでは俺達やっぱソウル好きなんだけどなあってまったく素朴なカバー。3.4.ではオーティス・レディングばりの大熱唱、熱いソウル。5.ミッドナイト・アワーもウイルソン・ピケットの大ヒット。歌とコーラスはもろソウルだけどバックのノリがGS。失神ものでもうやかましいこと。渋いなんてとんでもござらぬ。6.”疲れたび”は太陽に吠えろの深刻な場面で出てくるBGMのアルペジオをバックにしたバラードで。盤ひっくり返しての7.アップタウンはストーンズのゴー-イング・トゥ・ザ・ゴーゴー思い出していただければ。8.は4ビートソウル・コーラスに弾きまくるサイケ・ギター。9.はバカラックさんの曲だ。男っぽ過ぎてスリー・ドッグ・ナイトはこれを見て聴いたのかと妙に納得。そして9.。問題のタイム・ハズ・カム・トゥデイ。ここで相当に仰天します。いきなしミック・ジャガー氏があのくねくね踊りで乱入したかと思っただべさ。時間を表現してる(^0^)ペンペン・カウベルに乗って食ってかかるようなフリーキイ・ビート。コーラスは全員で「鯛っ」って。後半時間の経過を表現している回想場面で強烈なサイケデリック展開。どディストーション・ギターが霧の8マイルみたいにのたくるわ、テープ・エコーでびゅんびゅん言うわそりゃ大騒ぎだ。これが黒人バンドがやってるつうんだからそりゃ当時はびっくりだったろうなあ。曲自体もキャッチーだから否応無しヒットもいたします。はい、この1曲だけでも充分買ってみる価値有りかと。ソウル・カバーも空気はあくまでもGSだったりして生のまま当時の音楽シーンがざっくり混ざってる感じが生々しくてえらい魅力的です。何より熱いし。演奏は小器用、プロダクションはばっちしな今の音楽に無いものが全て入ってます。臭いも息遣いも。だから聴いちゃうだよ。だって面白いもん。

『ろっくす特選盤』より














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