永遠の夢に向かってパトリオット・デイ

 

パトリオット・デイ

パトリオット・デイ















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パトリオット デイ 公式サイト


















































アメリカはどう見た?ボストンマラソン爆弾テロ事件“実話”の映画化『パトリオット・デイ』

2013年4月15日14時45分頃(現地時間)(日本時間16日3時45分)のボストンマラソン爆弾テロ事件を題材とした『パトリオット・デイ』が日本公開された。ピーター・バーグ監督と主演のマーク・ウォールバーグが、『ローン・サバイバー』『バーニング・オーシャン』に続き3度目のタッグで実話の映画化に取り組んだ。作品タイトルにもなっている祝日「愛国者の日」に開催され、50万人の観衆で賑わうマラソン大会で起きた同事件は、警察、FBI、市民の協力により驚異的な早さで犯人逮捕に至った。悪夢のような出来事を経験した街全体が「ボストン・ストロング」の合言葉のもと、力強く一つにまとまっていった様子は多くのメディアが伝えた通り。『パトリオット・デイ』は、爆弾テロとその後の経緯を詳細に描き、当時報道されなかった衝撃的な事実も明かす。全米ではすでに今年1月に公開された。9・11同時多発テロ以降の厳戒態勢下で起き、世界中に大きなショックを与えた事件を扱った同作は、本国でどう受け止められたのだろうか。


反テロリズム映画、アクション映画としての好評

映画評まとめサイト「ロッテン・トマト」によれば、映画評論家(少数ながら米国外の批評家も含む)の80%、一般観客の87%がポジティヴに評価している。かなり高い数字であり、特に米メディアの多くが好意的な映画評を載せていることが大きい。「これは一つの街の物語だが、米国人の本質をたたえ、苦難に直面した時、我々は皆『ボストン・ストロング』同様に強くなれることを示した作品でもある」――デトロイト・ニュース紙。「米国での最悪のテロと、コミュニティの断固たる対応を描いた『ボストン・ストロング』映画だ」――シカゴ・サンタイムズ紙の人気映画評論家リチャード・ローパー。「テロリズムを否定すべく立ち上がる多文化社会のヴィジョンを示している」――AP通信。肯定的な意見には上記のように、テロに屈せず毅然と立ち向かう人々の物語をたたえる論調が多い。また、「ハラハラさせる緊張感と、アクション大作の理屈抜きのスリルを提供してくれる」(ニューズデイ紙)のように、サスペンスフルなアクション映画としての質の高さを評価する声も目立つ。ロサンゼルス・タイムズ紙は「映画人も一般人も、大惨事によって最高の力が引き出される。『パトリオット・デイ』はその両サイドにおける好例だ」と、そのどちらにも賛辞を贈っている。


ボストン地元紙の評価は辛口

では、実際に事件の起きたボストンで、同作はどう捉えられているのか?地元で最大の部数を誇るボストン・グローブ紙は、意外にもネガティヴな感想を述べている。「よく言って不必要、悪く言えばやや侮辱的な作品。近隣以外の人にとっては、遠くの街で起きた悲惨で歴史的でカタルシスを感じさせる感動的な出来事の再現だろうが、土地の人間はこの作品を見たいと思わないだろう」「必要な意味合いは、実際の被害者やその家族、彼らを救った人々の目の前だけにある。映画スターは必要ない」同紙は、「マーク・ウォールバーグ演じる主人公は、関係者数人の要素を合わせて構成された人物」などと例を挙げながら同作を「本物でない」と論じ、興行のために惨事を映画化するハリウッドの姿勢を疑問視している。当事者にしかわからない心情。“真実と演出”あるいは“写実と装飾”の間にある距離は、悲しい出来事を題材とする作品すべてにつきまとう問題でもある。また同紙は一方で、『パトリオット・デイ』製作サイドからの被害者や近隣地域への十分な敬意は感じるとし、ストーリーの多くの部分が事実に沿っていることも認めてもいる。


思想的立場によっても感想は様々

このほか、否定的な論調には「加害者の動機を探ることを避け、『とても悪いことをした悪い奴らだから正義の鉄槌が下された。それで十分』となっている」(サンディエゴ・リーダー紙)「現代における精神的問題を伴う大惨事が、作品的な制限のため不運にも簡略化されてしまった」(ニューヨーカー誌)などがある。各批評家、観客といった個人や、各メディアの思想的立場によっても評価が分かれるタイプの作品と言える。確かに同作は勧善懲悪の構図を取り、テロの起きた背景や原因の本質には言及していない。それでも、深い悲しみを経験した市民がまとまって、粘り強く試練を乗り越えていく「結束力」の物語として、胸を打つ。


英国人が築いた米国で最も歴史の古い街

最後に、ボストンという街の土地柄に触れておく。鑑賞前に把握しておけば、作品のより深い理解につながるはずだ。米国北東部マサチューセッツ州の州都であるボストンは、17世紀前半から移住し始めた英国人により築かれた、米国で最も歴史の古い街の一つ。それだけに、排他的とさえ言われるほど市民のプライドは高く、愛国心も強い。古い建物が目立つ町並みは独特の雰囲気を醸し出し、物語にも登場するマサチューセッツ工科大学やハーバード大学にほど近い学園都市でもある。またボストンが「レッドソックス・ネイション」と呼ばれることからもわかるように、地元のメジャーリーグ・チーム、レッドソックスへの熱愛ぶりも特筆すべき市民性。ボストンマラソン爆弾テロ事件があった13年、同チームと街が一丸となってワールドシリーズ制覇を達成したことも(ちなみに優勝のマウンドに立っていたのは上原浩治投手)、『パトリオット・デイ』という作品の重要な要素となっている。ケヴィン・ベーコン、J・K・シモンズ、ジョン・グッドマンら実力派俳優陣が実名で登場人物を演じていることでも注目の『パトリオット・デイ』。2017年6月9日(金曜日)から日本公開された。















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