永遠の夢に向かってHonda CR250M ELSINORE

 

Honda CR250M ELSINORE

Honda CR250M ELSINORE

















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本田技研工業株式会社









































Honda CR250M ELSINORE 1972

1972年、夏。Hondaのテストスタッフは、遙かエントリーゲートの方向に立ちのぼる砂埃を発見して、緊張に身を引き締めた。その日のインディアン・デューンズ・モトクロス・パークはHondaが貸し切り、わずか4人のテストスタッフで極秘テストを行っている真っ最中だった。ロサンゼルスからそれほど遠くない場所に位置しながら、普通のモトクロス場の何倍もの広大な面積を誇るインディアン・デューンズは、人知れずマシンの開発テストを行なうにはうってつけのコースだったが、そこに誰かが侵入してきたのは確かだった。ゲートを守るチーフスタッフのトラックと、自分のモトクロッサーであるチェコ製のCZをトランポに積んだ男が、もうもうと砂煙をあげてカーチェイスをしながら近づいてきた。Hondaのスタッフは凍りついたが、テストマシンをトランポに隠すだけの時間はなかった。男は凄まじいドライビングテクニックでクルマをドリフトさせながら、一直線にHondaのテストエリアに接近してきた。トラックから飛び降りたチーフスタッフの制止を振り切った男が、スタッフにゆっくりと歩み寄った。

「誰だ!。どこのメーカーの人間だ!」

一触即発といった緊迫の空気が流れた。アルミ磨き出しのタンクが輝くマシンの前に立ちふさがったテストスタッフに、しかし男は無邪気に笑顔を浮かべて問いかけた。

「すっげ~、Hondaは2ストロークもやってるのかい?」

4人のスタッフは、その笑顔の主が誰であるか、すぐにわかった。

「スティーブ、待ってくれ。これ以上はまずい。今日はHondaのテストデイなんだ」

ゲートのチーフスタッフは困り果てていた。マシンに近づいて子供のように目を輝かせる男に、Hondaのスタッフも為す術がなかった。ただ、その男がライバルメーカーのスパイでないことだけがせめてもの救いだった。そして、あまりにもあっけらかんとした男の一言に、スタッフは呆れて空を見上げるしかなかった。

「こりゃ~Beautifulだ。ぜひ、俺にも乗らせてくれ!」

1972年、夏。アメリカ南西部特有の乾ききった風が吹く広大なインディアン・デューンズのはずれで、開発中のHonda CR250Mとスティーブ・マックィーンは、運命の出会いを果たした。














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H-Dライフ

楽しんでますか?いろいろアイデアが出てる感じですね。ひとつひとつのパーツを大事にする姿勢には、いつも感心してます。これからも、充実したライフワークを期待しています。

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広大な土地で遊びたい。
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