NSX

NSX

















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本田技研工業株式会社










































NSX(エヌエスエックス)は、本田技研工業が生産、販売している2シーターのスポーツカーである。初代の発売から6年半前の1984年、ホンダ車の得意分野である前輪駆動とは異なる、別の駆動方式を本田技術研究所が基礎研究していた際にMR駆動方式の開発に着手したことが契機となる。開発責任者は、MR駆動方式を開発研究していた上原繁が担当した。操縦安定性を専門に研究していた上原繁の意向でハンドリングにこだわるスポーツカーを目指すことになり、軽量なオールアルミボディーの採用など、当時の革新的な技術が開発・採用されるに至った。開発に当たっては高級高性能スポーツカーが比較対象になったが、特にフェラーリのV8モデル フェラーリ・328を越える走行性能を目指して開発され、当時個体性能差が大きかった328をデータ取りのために何台も購入したといわれている。開発段階からアイルトン・セナや中嶋悟など、当時ホンダがエンジンを供給していたF1チームのドライバーが走行テストに参加した。車両をテストした彼らからボディー剛性の低さを指摘されたため、過酷なコースレイアウトで有名なドイツのニュルブルクリンクなどで走行テストを繰り返し実施した。当時ニュルブルクリンクでの走行テストは、テスト車両のみを持ち込み走り込むというものが主流である中で、サーキットに程近いミューレンバッハ村にテスト基地を建設した。8か月(冬季は封鎖)にわたり走行テストを繰り返すという姿勢で開発に臨んだ。その結果、世界初のオールアルミ製軽量高剛性ボディーが完成した。搭載するエンジンはさまざまな案が提案され、当初は軽量スポーツカーのパッケージング案から、2.0Lの直列4気筒エンジンが搭載される予定だった。しかし、社内事情やアメリカ市場を見据えたリサーチなどから、開発最終段階ではホンダ・レジェンドのエンジンをベースにした3.0L・V6 SOHC(250PS/6,800rpm)となった。しかし、当時インテグラ用に開発中だった新機構のVTECが完成。これまでのようなレース用ではなく、市販車NAエンジンで“リッター当たり100馬力”の実現と、それに対する市場の好評を受け、急遽VTEC化およびDOHC化の指示が出された。DOHC化によりシリンダーヘッドが大きくなることから、ホイールベースの延長を余儀なくされたが、エンジンを傾斜させることにより30mmの延長で対処した。外見の特徴であるリアオーバーハングの長さの理由は二つあり、ひとつはマフラーをエンジンルームから遠ざけ、ルーム内の温度上昇を防ぎエンジン補機類の寿命を延長することで、もうひとつは空力性能の向上による高速走行時の姿勢安定性の向上のためである。さらに、当時のスーパースポーツの多くは車中心の考え方で設計されており、運転姿勢や快適装備などでドライバーに負担を強いる部分が多数あった。対してNSXではそれを考慮してドライバー中心のスポーツカーとすることを目標とした。ボディの形状はアメリカ空軍の戦闘機F-16ファイティング・ファルコンをモチーフとしたキャノピーが特徴的であり、従来のスーパーカーと比較して運転席からの視界が良好である。運転席からの水平方向の視界は311.8度である。前出の熱対策のために伸ばされたリアオーバーハングによって、当時のミッドシップスポーツカーとしてはロングテールが特徴となっている。副次的作用として、ゴルフバッグが搭載可能なトランクが用意され、スペシャリティーカーとしては高い実用性を有している。また、より一層車高が低く見えるようルーフとピラー部は黒塗装のみとされていたが、マイナーチェンジに際してボディ同色とする事が可能となった。2002年夏、日本メーカーのライバル車種は日本国内の平成12年排ガス規制をクリアせずに次々と生産中止となったが、NSXは1999年にエンジンをLEV(Low Emission Vehicle)化し排ガス規制値をクリアしていたため、引き続き生産が可能だった。しかし、15年以上にわたり生産されたことと、2006年に欧米で始まる最新の燃費・排ガス環境規制に対応させるとさらに採算がとれないため、2005年限りで生産終了となった。1990年のNSX生産開始に合わせて、アルミを電気溶接する際の電力消費を補うために工場敷地内に発電所を備えた専用生産工場を、栃木県塩谷郡高根沢町にホンダ栃木製作所高根沢工場として建設した。以来そこで生産されていたが、2004年4月にホンダの完成車一貫生産構想に基づき、高根沢工場での生産を終了し、三重県鈴鹿市にある鈴鹿製作所の少量車種専用ライン、TDライン(Takumi Dreamライン)へ生産を移管した。2005年の生産終了に伴ってNSXの生産ラインは閉じられた。経年車に対して、車両を生産工場に戻し、新車時の性能や質感を蘇らせるNSXリフレッシュプランを設けている。大規模メーカー自らが行うものとしては、世界的に見てもまれである。なお、生産終了後もこのサービスプランは継続されている。














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