永遠の夢に向かって三洋電機からパナソニックへ! ソーラーアークの今

 

三洋電機からパナソニックへ! ソーラーアークの今

三洋電機からパナソニックへ! ソーラーアークの今

















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太陽電池科学館・パナソニックソーラーアーク



































三洋電機からパナソニックへ! ソーラーアークの今

東京から新大阪に向かう東海道新幹線に乗車し、2列席側から車窓を眺めていると、岐阜羽島駅を通過後、長良川のすぐ先に、巨大な箱船型の建造物を見ることができる。これがソーラーアークである。もともとは三洋電機の太陽電池事業の象徴的存在として、赤い「SANYO」のロゴが大きく描かれていたのだが、今年8月からは、青い「Panasonic」のロゴに切り替わり、その印象を大きく変えている。パナソニックによると、「2012年1月1日の新パナソニックグループ発足に向けたブランド戦略の一環として、ソーラーアークのブランド表記を『Panasonic』に変更した。三洋電機のパナソニックグループ化に伴い、今後は、パナソニックグループの環境・エナジー事業の取り組みの訴求の場として、ソーラーアークを活用していく」としている。パナソニックは、2011年度からSANYOブランドの製品を徐々に縮小し、順次、Panasonicブランドの商品ラインアップを拡大。2012年4月をめどに、Panasonicブランドへ一本化を図る計画を明らかにしている。パナソニックの大坪文雄社長は、「一部商品、地域を除いて、全事業分野において、すべてのブランドをPanasonicに一本化する」という姿勢を打ち出す。ソーラーアークも、こうしたブランド戦略を推進する上でのブランドロゴの変更というわけだ。


5046枚の単結晶シリコン太陽電池パネルを設置

ソーラーアークは、岐阜県安八群安八町の岐阜事業所内に、2001年12月に竣工。2002年4月にオープンした。世界でも類のない箱舟型の外観に、5000枚以上のソーラーパネルを設置。「環境との共生」を目指す三洋電機にとって、クリーンエナジー社会実現に取り組むシンボルに位置づけられていたものだ。21世紀に力強く船出する「箱舟」をイメージして設計されたソーラーアークは、鉄骨造立体トラス構造としており、全長315m、高さは最高部が37.1m、中央部が31.6m。幅は上部が4.3m、下部は13.7m。そして、総重量は約3000tという巨大なものだ。築造面積は、3294.48m2(996.58坪)となる。高さはビル10階建てに匹敵する規模である。南面の総面積は、約7500m2(2269坪)で、この表面に単結晶シリコン太陽電池パネル(W1320mm×H895mm×T35mm)を5046枚設置。太陽電池の最大出力は630kW、年間発電量は約53万kWhとなる。パネル1枚あたりの重量は15kgで、傾斜角は81度。向きは真南より西へ20度としている。太陽電池パネル12枚を1ユニットとして、地上で組み付け、470セットをソーラーアーク本体に設置する手法を採用。6枚の太陽電池パネルを直列に接続し、並列で841回路を構成している。発電した電力は事業所内の電力として使用し、年間に約12万リットルの石油量を削減し、年間167トンのCO2を削減できるという。


浮遊感を持たせるために4本の柱で構成

ソーラーアーク全体は、4本の柱だけで支えられており、地上から浮かんだ構造となっているのも特徴だ。それでいながら、最大風速34m/s、最大瞬間風速60m/s相当の耐風性能、震度7クラス相当に対応した耐震性能を実現。仕上げ塗装材には、フッ素樹脂塗装を使用することで、15年間の防錆が可能だという。ソーラーアークの浮遊感を表現するために構造材を極力細く設計。普通鋼材の約1.5~2倍の強度をもつ高強度、高品質な構造用鋼材を使用するとともに、柱には最大径1250mmの特注品を使用。遠心力を利用したシームレス製法により、均質で高品質な構造を実現したという。ソーラーアークの中央部には、かつては「SANYO」のロゴが表示され、約3万9000個の赤色LEDを使用することで、夜間はロゴが浮かび上がるという仕組みだった。Panasonicのロゴに変更して、文字数の多さからもLEDの数は、少なくとも倍増していると考えられるが、Panasonicロゴに変更以降、現在は節電のために夜間の点灯は行われていない。Panasonicロゴを見るには昼間に限るということになる。なお、Panasonicのロゴの下にある「SOLAR ARK」のロゴは、そのまま使用されており、約1万7000個の白色LEDで構成されている。


太陽電池科学館の一般公開は休止中

また、ソーラーアーク中央部に設置されたソーラーラボは、太陽電池に関する科学館だ。鉄骨造2階建延べ542.36m2(164.06坪)の同スペースでは、太陽電池をはじめとするクリーンエネルギーに関する各種展示を行い、「未来を担う子供たちに環境と科学の心を育んでもらい、クリーンエネルギーや地球環境問題について、幅広く関心をもってもらうための体験型学習施設」と位置づけ、科学工作ワークショップ、サイエンス実験ショーといった各種イベントも行っていた。さらに、屋外のフィールドラボには、「シルエットシアター」、「シャドーファンタジア」、「プリズムタワー」、「リバースアーク」、「ネイチャーパレット」、「マジックウインドウ」、「ソーラーペンシル」といった太陽の力を利用した各種体験ゾーンを用意。太陽光エネルギーを身近に感じられるようにしていたのも特徴的だ。なお、ソーラーアークの太陽電池科学館は、2009年6月30日に一般見学を終了している。一般公開を行っていた2009年6月30日までの累計来場者数は37万5766人。子供からの人気も高く、来館者の構成比は子供が34%。また、海外からの来館者では、アジアからが61%、欧州が17%、北米が10%、アフリカが3%、その他が9%となっていた。


パナソニックが目指す環境革新企業の象徴的存在に

パナソニックグループでは、創業100周年ビジョンとして、「エレクトロニクスNo.1の『環境革新企業』」の実現を掲げており、今後、ソーラーアークは、パナソニックグループの「環境貢献と事業成長の一体化」という方針の体現する存在へと生まれ変わることになる。これまでのSANYOのロゴに比べると、ソーラーアークに表示されるPanasonicのロゴはまだ慣れない感じもするが、これまで同様に、地域社会の活動の場として、そして、新たなパナソニックグループの象徴的な存在として、定着していくことになろう。パナソニックのソーラーアークとして、早期の一般公開を期待したい。















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