PRO TREK

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▲PRO TREK PRG-240-8DR















本格アウトドアギア PRO TREK - CASIO

































カシオ プロトレック デザイン担当 小島健二

デザイン担当の小島さん。スーツスタイルで颯爽と現れましたが、実はかなりハードなアウトドア競技もこなす本格アスリート。タフなエピソードも含めていろいろお聞きしました。


◇ デザインというお仕事について、教えてください。

2005年からプロトレックのデザインを担当。推進責任者として、スポーツウオッチ系全般のデザイン及びディレクションをしています。企画段階から参画し、毎回、手書きのデザインスケッチを、かなりの枚数描きますね。それを3次元のCADを用い、モックアップを制作。試作を重ね、完成形となります。しかし、このように様々な工程があるなかで、最も大変なのは手を動かす前の段階。商品企画や構想をどのようにカタチにするかという作業です。よいプロダクトを作るためには、まずブランドコンセプトやデザインを構成する要素、キーワードなどを、理論的に詰める作業を行い、デザインの方向性を明確にすることが重要となります。過去モデルの分析、他社との差別化はもちろん、プロダクトデザインの潮流、アウトドアファッションやツールの傾向、流行など、様々な角度から検討を重ね、強みを見出していきます。初期段階でこうした工程を経ることにより、細部まで意味のあるデザインを行うことができ、後々までブレのないプロダクトに仕上げることができます。そして、固まったコンセプトをもとに、デザインスケッチを起こし、CADデータに落とし込む。重要なステップとはいいつつ、あまり時間をかけていられないというのが現実ですね。


今回のデザインはどのように進められましたか?(PRO TREK PRW-6000)

まずは、プロトレックのブランドコンセプトである「ツールコンセプト」が大前提となります。視認性、操作性、装着性の追求という命題を軸に、商品企画から提案された、より薄く、より軽く、より使いやすくという開発コンセプトを、どうカタチにしていくか。また、コンビネーションモデルの最新作として、前作のPRW-5000を超える驚きをユーザーに与えるという大きな課題もあります。どのような新しい要素で構成すれば、今までにない感動が生み出せるか。このあたりは、デザイナーの腕の見せ所ですね。デザインの醍醐味といってもいい。歴代モデルに受け継がれてきたギア感と、それをいい意味で裏切る斬新なスタイリング。そのせめぎ合いで生まれたのが、今回のPRW-6000です。アウトドアツールとしてのタフで多機能な雰囲気は残しつつ、よりスリムで洗練されたイメージに仕上がり、機能進化とデザイン進化を、同時に実現できたと思っています。その分、今回紹介されているみなさんには、いろいろと無理を言ってしまったかもしれませんね。デザイナーの要望をあれこれ聞きながら、技術上の制限や素材特性、加工性、品質、コストなど、様々な問題をクリアしつつ推進しなくてはならないわけですから。


◇ PRW-6000のこだわりポイントについてお聞かせください。

PRW-6000でも、ツールコンセプトに沿ってユーザビリティを進化させています。操作性の進化としては、りゅうずの使いやすさですね。今回、新しくスマートアクセス機構を搭載するにあたり、りゅうずの操作感はきわめて重要なポイントでした。引く、回す、押し込んで元に戻す。これらの動きをスムーズにするために、根元を絞った台形状にすることで、指がひっかかりやすくしました。また、サイドガードにも角度をつけ、しっかりとりゅうずをホールドできるよう工夫しています。りゅうずの上下に位置する重要なALTI(高度)、COMP(方位)のダイレクト計測ボタンの押しやすさを妨げることのない、最大のサイズを模索しました。装着性の進化としては、やはり究極の薄型化です。異素材の上下ベゼルを採用したのですが、通常なら分割することで厚みが増します、設計部門と綿密な調整を行い、ミニマム値を追いながらのデザイン展開でした。堅牢性の高いステンレスと、色展開可能なアルミで構成し、薄型ケースの中に強靭さとデザインアイコンが、良いバランスで融合できたと思います。バンド取り付け部では、PRW-3000でフィット感が好評だったウレタン製のバンドピースを継続採用しています。視認性の進化としては、針の見やすさです。通常、針を大きくするとその分重量が増え、衝撃を受けたときに自重でたわんだり、軸から抜けてしまったりすることがあります。それを、中抜きを施すことで、重量バランスを考慮しながらサイズアップを実現しています。また、液晶と重なる場合は、ボタン操作で針が一時的に退避するなど、機能面でも視認性向上に貢献しています。過去モデルのPRW-5000の文字板をよく見ると、ソーラーパネル特有の紫色が確認できると思います。しかし、ソーラーパネルの進化によりPRW-6000には、それがない。黒く引き締まった表情になっています。先程の大きな針や時字とのコントラスト差もあり、一段と見やすい表示となっています。また、文字板上面には微細なテクスチャーにより、ニュアンスをつけています。この三本羽の風車のようなアイコンは、文字板のテクスチャーだけでなく、りゅうずのロック&リリースの位置を表すラインや、トリプルセンサーVer.3の「トリプル」や「3」など、様々な意味を込めて随所にあしらいました。機能表記にも優先順位を付け、今までに比べて、よりわかりやすいフェイスデザインになっています。また、カラーバリエーションも2種類用意しました。ブランドのイメージカラーであるグリーンと、アウトドアカラーの定番色であるオレンジです。ケース色や表記のトーンにも差を設け、2色ともに個性的なモデルに仕上がっています。


◇ デザインポリシーのようなものがあれば教えてください。

2005年にプロトレックのデザインを担当するようになって、モジュール開発の牛山さんに誘われて登山を始めたのですが、アウトドアツールをデザインする以上、やっぱり使う人の気持ちは理解したいな、とは思いますね。最近は、登山に飽きたらず、トレイルランやロッククライミング、ボルダリングの方にハマっています。もともとはマウンテンバイクに乗っていました。自然の中で体を動かすのは昔から好きなので、自分の体験から得られたものをデザインに反映できればベストですね。机の上で仕事をするだけだと、なかなかいろいろな発想は出てきませんから。私にとってアクティブに活動するのは、趣味と実益を兼ねているようなものです。また、山に登るときも含めて、プライベートではなるべく自分がデザインした時計を身につけるようにしています。ふとした動作で時計が手の甲に当たったり、ケースに細かい傷を見つけたりすると、バンドの構造をこうすればいいとか、ベゼルの形状をああすればいいとか、考えるきっかけになります。自分の腕だけでなく、他人の腕もついつい見てしまうのは職業病だと思います。PRW-6000では、現時点でできる最高のものができたと自負しています。これからも、既成概念にとらわれずに、新しいデザインにどんどんチャレンジしていきたいですね。その点、プロトレックの開発チームには、こだわりを持ったオリジナリティあふれる人が多い。ユニークなものは、ユニークな人にしか作れないと思うので、これは大きな強みになるはず。ユーザーのみなさんにも、こうした作り手の気持ちやこだわりを少しでも感じてもらえたらうれしいです。


◇ ありがとうございました。



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2005年、当時の開発メンバーで登った富士山初登頂の写真。中央下が小島さん。今では、富士登山競争というレースに参加するため、富士山には年4〜5回は登るのだとか。0合目より10kmも下から、4時間弱で山頂までたどり着くというから驚き。


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2012年奥多摩でトレイルランの大会に参加したときのもの。


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